アメリカ4大スポーツの1つ、 メジャーリーグベースボール(MLB)には、アメリカン・リーグとナショナル・リーグの2つのリーグがあります。
それぞれ15チームずつ所属していて、球団の数は合計30チーム。
世界最大の規模です。
その中で、どのチームがいちばん人気があるのか?ファンが多いのか?
ランキング形式でご紹介します。
ベースとなっているのは、SNSのフォロワー数、過去の成績、近年の平均観客動員数などです。
それでは早速、
MLB人気球団ランキング(2024年度版)
をご覧ください。
MLB人気球団ランキング21位〜30位
こちらはまとめてご紹介します。
チーム名/SNSフォロワー数/平均ホーム観客数/本拠地/設立
30位:マイアミ・マーリンズ/42万/12,780人/フロリダ州マイアミ/1993年
29位:タンパベイ・レイズ/69万/15,854人/フロリダ州セントピーターズバーグ/1998年
28位:コロラド・ロッキーズ/62万/32,132人/コロラド州デンバー/1993年
27位:ピッツバーグ・パイレーツ/83万/17,828人/ペンシルバニア州ピッツバーグ/1882年
26位:アリゾナ・ダイヤモンドバックス/65万/22,015人/アリゾナ州フェニックス/1998年
25位:オークランド・アスレチックス/61万/10,002人/カリフォルニア州オークランド/1901年
24位:ミネソタ・ツインズ/71万/23,304人/ミネソタ州ミネアポリス/1901年
23位:ワシントン・ナショナルズ/81万/24,026人/ワシントンD.C./1969年
22位:ボルチモア・オリオールズ/89万/20,402人/メリーランド州ボルチモア/1901年
21位:ミルウォーキー・ブルワーズ/74万/30,702人/ウィスコンシン州ミルウォーキー/1969年
MLB人気球団ランキング11位〜20位
20位:シアトル・マリナーズ
SNSフォロワー数:73万
平均ホーム観客数:30,726人
本拠地:ワシントン州シアトル
設立:1977年
マリナーズはファン層の地理的範囲がおそらく最大で、アラスカと太平洋岸北西部全体を占めています。
1993年にルー・ピネラを監督に迎え、黄金時代が到来、ケン・グリフィー・ジュニア、アレックス・ロドリゲス、フェリックス・ヘルナンデス、イチローなどとても才能のある選手が何人もいました。
2001年の地区優勝を最後に、今までワールドシリーズ、リーグと優勝したことがありません。

Keith Allison, CC BY-SA 2.0, via Wikimedia Commons
19位:サンディエゴ・パドレス
SNSフォロワー数:69万
平均ホーム観客数:38,636人
本拠地:カリフォルニア州サンディエゴ
設立:1969年
観客動員数ではトップ 5ですが、SNSフォロワー数では最下位 5 位のパドレスは、このランキングにランクインするのが最も難しいチームです。
ワールドシリーズで優勝したことがありません。
しかし、近年の人気は間違いなく高まっています。
18位:カンザスシティ・ロイヤルズ
SNSフォロワー数:114万
平均ホーム観客数:15,955人
本拠地:ミズーリ州カンザスシティ
設立:1969年
2022年から2023年にかけて、チームの合計成績は121勝203敗でした。
2024年には好調でしたが、平均観客動員数はメジャーリーグの下位5位です。
しかしボビー・ウィット・ジュニア選手が加入したことで、1試合当たりの観客動員数は5,000人近く増え、状況が好転するかもしれません。

Johnmaxmena2, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons
17位:クリーブランド・ガーディアンズ
SNSフォロワー数:116万
平均ホーム観客数:19,321人
本拠地:オハイオ州クリーブランド
設立:1894年
2017年8月から9月まで、22試合連続勝利というアメリカンリーグ史上最長記録を持っています。
一方でMLBで最も長く現役優勝を逃しているチームでもあります。

2022年シーズンから、クリーブランド・インディアンスをガーディアンズに改名しました
16位:シンシナティ・レッズ
SNSフォロワー数:101万
平均ホーム観客数:21,198人
本拠地:オハイオ州シンシナティ
設立:1881年
1970年、圧倒的強さと人気で愛称ビッグレッドマシンと知られたチームです。
1975年、1976年とワールドシリーズ優勝2連覇を達成しました。
しかし1995年以降、ナショナル・リーグ優勝決定シリーズにも出場していません。
また2000年以降、給与総額でトップ10にランクインしたことは一度もありません。
15位:シカゴ・ホワイトソックス
SNSフォロワー数:104万
平均ホーム観客数:22,710人
本拠地:イリノイ州シカゴ
設立:1900年
ホワイトソックスが15位に入ったことで、2チーム制の3都市の、6球団すべてがランキングの上位半分に入ったことになります。
しかし、ニューヨーク・メッツやロサンゼルス・エンゼルスと同様に、ホワイトソックスが地元で2番目人気の球団であることに疑問の余地はありません。
史上最悪のシーズンだった2024年、このチームのその後10年間の人気にどのような影響を与えるかを見る必要があります。
14位: デトロイト・タイガース
SNSフォロワー数:151万
平均ホーム観客数:20,946人
本拠地:ミシガン州デトロイト
設立:1894年
とても歴史あるチームで、1984年以降、本拠地もタイガースという愛称も変えていない唯一の球団です。
1935年から1984年に、ワールドシリーズ優勝を4回しました。
2022~23年の平均観客動員数は、2012~13年の半分にも満たず、苦戦が続いています。
13位: テキサス・レンジャーズ
SNSフォロワー数:151万
平均ホーム観客数:28,052人
本拠地:テキサス州アーリントン
設立:1961年
2代目ワシントン・セネタースとして設立され、1972年にテキサスに移転して今のチーム名になりました。
2023年に初のワールドシリーズ優勝を果たしました。
優勝に60年以上かかりましたが、レンジャーズは常に人気があり、2021年に102敗し、新型コロナウィルスによりほとんどのチームが2019年より大幅に観客動員数を減らしたにも関わらず、レンジャーズファンは大挙して来場し、平均観客動員数で4位でした。
12位:ロサンゼルス・エンゼルス
SNSフォロワー数:138万
平均ホーム観客数:31,469人
本拠地:カリフォルニア州アナハイム
設立:1961年
設立以来、4回チーム名を変更しています。
ロサンゼルス・エンゼルス→カリフォルニア・エンゼルス→アナハイム・エンゼルス→ロサンゼルス・エンゼルス・オブ・アナハイム→2016年からは最初の名前、ロサンゼルス・エンゼルスです。
チームの愛称はHalos(ヘイロウズ)、光の輪という意味です。
大谷翔平選手が移籍したことでファンが見捨てることはありません、エンゼルスは大谷選手が加入するずっと前から人気があり、世界的スーパースターを失ってもファンは減りませんでした。
11位:ニューヨーク・メッツ
SNSフォロワー数:127万
平均ホーム観客数:31,718人
本拠地:ニューヨーク州ニューヨーク
設立:1962年
ニューヨーク・ヤンキースの影になりがちですが、弟分のような存在で、強力で忠実なファンがたくさんいます。
ニューヨークの二番手チームでも、他のほとんどのチームよりマシです。



ニューヨークはスポーツと言えば野球!
ファンがたくさんいます。
いよいよベスト10です。
MLB人気球団ランキング1位〜10位
10位: サンフランシスコ・ジャイアンツ


SNSフォロワー数:176万
平均ホーム観客数:30,758人
本拠地:カリフォルニア州サンフランシスコ
設立:1883年
1883年にニューヨーク・ゴッサムズとして設立され、1958年にサンフランシスコに移転しました。
アメリカで最も多くの勝利を納めた野球チームで、ワールドシリーズ優勝は8回、リーグ優勝を23回、地区優勝を9回しています。
ロサンゼルス・ドジャースとのライバル関係は、メジャーリーグで最も長く続いています。
コロナ禍で多くの住民がサンフランシスコを離れたことによる影響もあり、観客動員数は以前ほどではありません。
2010年から2019年まで平均約40,800人だったが、2022年から2023年にかけてはその約4分の3にまで落ち込んでいます。
9位: フィラデルフィア・フィリーズ


User Phillyfan0419 on en.wikipedia, Public domain, via Wikimedia Commons
SNSフォロワー数:214万
平均ホーム観客数:32,897人
本拠地:ペンシルベニア州フィラデルフィア
設立:1883年
もしこれが最も熱狂的なファンを持つチームランキングだったら、現役球団の中で最下位5位に入る通算勝率を誇るフィリーズですが、きっと1位になるでしょう。
(ワールドシリーズ優勝は2回、リーグ優勝を8回、地区優勝を12回しています。)
これがフィラデルフィア流、チームがダメなら家に籠り、チームメイトについて部外者が不都合なことを言えば、大群となって団結するのです。
8位: ヒューストン・アストロズ


CC BY-SA 2.0, via Wikimedia Commons
SNSフォロワー数:199万
平均ホーム観客数:35,440人
本拠地:テキサス州ヒューストン
設立:1862年
アストロズは設立後、低迷が続き、10年前ならおそらくトップ20にも入らなかったでしょう。
ワールドシリーズで1度の優勝も無く、ホームの平均観客数は約2万人でした。
しかし、今はポストシーズンの必勝チームとなり、ワールドシリーズ優勝を2回、リーグ優勝を5回、地区優勝を13回しています。
高温多湿の気候で蚊に悩まされていたため、球団創設前から屋内型球場の建設が計画され、1965年に世界初のドーム球場であるアストロドームが作られました。(1999年まで使用、現在はミニッツメイド・パーク。)


7位: トロント・ブルージェイズ


Arturo Pardavila III from Hoboken, NJ, USA, CC BY 2.0, via Wikimedia Commons
SNSフォロワー数:244万
平均ホーム観客数:35,035人
本拠地:オンタリオ州トロント
設立:1977年
米国外に拠点を置く唯一のMLBチーム、カナダの球団です。
また企業所有のチームでもあります。(あとひとつはブレーブスのみ。)
他チームに比べて設立から日が浅く、ワールドシリーズ優勝を2回、リーグ優勝を2回、地区優勝を6回とまだ大した実績はありません。
世界初の可動式屋根付き多目的スタジアム、ロジャーズ・センターがホームスタジアムです。
6位: アトランタ・ブレーブス


Thechased at English Wikipedia, CC BY 4.0, via Wikimedia Commons
SNSフォロワー数:168万
平均ホーム観客数:39,021人
本拠地:ジョージア州アトランタ
設立:1871年
1991年から2005年にかけて、前例のない14回連続で地区優勝をした、最も成功したチームのひとつです。
ワールドシリーズ優勝を4回、リーグ優勝を18回、地区優勝を23回しています。
2016年にターナー・フィールドを離れ、2017年からトゥルーイスト・パークに移転しました。
2021年にはワールドシリーズに優勝しています。
5位: セントルイス・カージナルス


Johnmaxmena2, CC0, via Wikimedia Commons
SNSフォロワー数:145万
平均ホーム観客数:40,504人
本拠地:ミズーリ州セントルイス
設立:1882年
11回ワールドシリーズで優勝、リーグ優勝を19回、地区優勝を15回している、最も成功したチームのひとつです。
これはナ・リーグのどのチームよりも多く、MLBではニューヨーク・ヤンキースに次いで2位の記録です。
SNSフォロワー数は少なめですが、平均観客動員数は2位です。
球場はブッシュスタジアムと呼ばれ、44,494人の座席があります。
4位:ボストン・レッドソックス
Vegasjon, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons
SNSフォロワー数:222万
平均ホーム観客数:32,699人
本拠地:マサチューセッツ州ボストン
設立:1901年
ワールドシリーズ優勝9回、これはMLBチームの中では3番目の多さです。
リーグ優勝を14回、地区優勝は10回しました。
宿敵ヤンキースとの試合はいつも注目の的です。
また、フェンウェイ・パークは1912年以来の歴史ある球場です。


3位:シカゴ・カブス


Arturo Pardavila III from Hoboken, NJ, USA, CC BY 2.0, via Wikimedia Commons
SNSフォロワー数:261万
平均ホーム観客数:33,284人
本拠地:イリノイ州シカゴ
設立:1876年
とても伝説的なチームです。
ワールドシリーズ優勝を3回、リーグ優勝を17回、地区優勝を8回しました。
2016年にワールドシリーズで優勝し、108年続いたビリー・ゴートの呪いは解かれ、低迷に終止符を打ちました。
きっかけはカブスがワールドシリーズ出場を果たした1945年、タイガースを相手に敵地ブリッグス・スタジアムでの3試合を2勝1敗として4戦目を迎えた10月6日のことだった。 地元シカゴのバー、「ビリー・ゴート・タバーン(Billy Goat Tavern)」のオーナーを勤めるビリー・サイアニス(William “Billy” Sianis, 1895年 – 1970年10月22日)はカブスのファンで、マーフィーという名のヤギを飼っており、いつも一緒に応援に出かけていた。ビリーはいつもマーフィーの分のチケットまで買うほどだった。ところがシリーズ4戦目のこの日、カブス関係者が今まで問題にしていなかったマーフィーの入場を拒否した。理由はマーフィーの臭いだった。これに激怒したビリーは「カブスは2度と勝てないだろう。リグレー・フィールドにヤギの入場が許されるまで、カブスは2度とワールドシリーズに勝てない」と言い放って球場を後にした。
ヤギの呪い – Wikipedia
カブスはこの試合から全て本拠地リグレー・フィールドで戦えたが、第六戦以外は敗れて3勝4敗でワールドチャンピオンを逃すと、それ以降2016年にリーグ優勝を果たすまでワールドシリーズ優勝はおろか、ワールドシリーズ出場すら果たせないでいた。1972年と1983年にはビリーの甥のサムが再び山羊を連れて球場へ観戦しに行ったのだが、ここでも入場を断られ、直後にカブスがリーグ首位から陥落した。
2位:ロサンゼルス・ドジャース


SNSフォロワー数:283万
平均ホーム観客数:47,522人
本拠地:カリフォルニア州ロサンゼルス
設立:1883年
ドジャースはワールドシリーズ優勝を8回、リーグ優勝を25回、地区優勝を22回しました。
またひと試合で観覧者数最大の世界記録を樹立しています。
これは、2008年のボストン・レッドソックス戦で、115,300人が試合を楽しみました。
1位:ニューヨーク・ヤンキース


Matt Boulton, CC BY-SA 2.0, via Wikimedia Commons
SNSフォロワー数:385万
平均ホーム観客数:39,538人
本拠地:ニューヨーク州ニューヨーク
設立:1901年
野球に疎い人でもヤンキースの名前は聞いたことがあるほど有名で、1位になると予想できます。
MLBのあらゆる記録を破り、ワールドシリーズ優勝27 回、リーグ優勝41回、地区優勝21回など、 アメリカで最も成功したプロスポーツチームです。
ヤンキー・スタジアムでの試合を観戦するために、世界中からファンが毎年ブロンクスを訪れます。
一方で、全米で最も嫌われているチームでもありますが、それは成功のための代償でしょう。
参考:Major League Baseball’s Most Popular Teams, Ranked
まとめ
MLB人気球団ランキング【2024】1位から30位まで!、いかがでしたでしょうか。
- 10位:サンフランシスコ・ジャイアンツ
- 9位:フィラデルフィア・フィリーズ
- 8位:ヒューストン・アストロズ
- 7位:トロント・ブルージェイズ
- 6位:アトランタ・ブレーブス
- 5位:セントルイス・カージナルス
- 4位:ボストン・レッドソックス
- 3位:シカゴ・カブス
- 2位:ロサンゼルス・ドジャース
- 1位:ニューヨーク・ヤンキース
(ベスト10だけ)という結果でした。
古くからあるチームの人気が、やはり高めかな、と思いました。
親子代々ファン、というのがあるのでしょうね。
ベスト10人気はほぼ変わることなく同じですが、来年もまた調べてみたいと思います。

